APT FIX・FIX IIの使い方|コケの部分処理と選び方

2025年5月29日

水草水槽のコケ対策「APT FIX」の使い方と選び方

水草水槽を続けていると、多くの方が一度は
コケの発生に悩みます。

黒ひげコケ・糸状コケ・藍藻など、コケにはさまざまな種類があります。

こうしたコケに対して、
水草や生体にできるだけ負担をかけずに対処したい
という考えから生まれたのが「APT FIX」です。

対象のコケと水草を確認し、適量を局所に使うための手順を説明します。


APT FIXとは?

APT FIXは、黒ひげコケや糸状コケなどに直接散布して使う、水草水槽用のコケ取り剤です。

デニスが公表する有効成分は3%の独自エポキシアルデヒド処方です。水中へ全体的に入れるより、対象のコケに直接触れさせる使い方が基本です。

デニスの記事では有効成分が約12〜24時間で生分解すると説明されています。ただし、分解することは、どの量でも水草や生体に無害という意味ではありません。

・水草
・魚
・エビ

への配慮として、用量を守り、生体へ直接かけず、使用後の水流と酸素供給を確保します。


使用前に確認すること

APT FIXは、

残ったコケを局所処理しながら、水槽の環境も改善したい

という方に向いています。

まずコケの種類と付着した植物を確認します。硬いガラス面の斑点状コケは物理除去も検討し、どのコケにも同じ効果を期待して増量しないようにします。


APT FIXの基本的な使い方

基本的な手順はとてもシンプルです。

  1. フィルターを止める

  2. 止水になったことを確認し、スポイトや注射器で、コケに直接散布する

  3. 約1分待ってからフィルターを再起動する

流木や石に付着したコケの場合は、
水槽の水を少し抜いてから直接かける方法も有効です。


投与量と使用頻度の目安

・水量10Lに対して最大1mlを24時間以内に1回まで
・再投与する場合は、24時間以上あける

広範囲の場合も24時間あたりの上限を守り、日を分けて場所を変えて処理します。分けて投与すれば上限を超えてよい、という意味ではありません。

大量に付いている場合は、先に手で取り除き、傷んだ葉を剪定します。残った箇所を適量で処理し、死んだコケや汚れは換水で吸い出します。


APT FIX と APT FIX II の使い分け方(重要)

APT FIXには、
APT FIX と APT FIX II の2種類があります。

どちらも局所投与用ですが、成分と植物への適性が異なります。APT FIX II(LITE)は単にAPT FIXを薄めたものではありません。

初心者の方は、ここを基準に選んでください。

・モス類
・リシア
・バリスネリア
・ボルビティス

これらはAPT FIXの直接散布で傷む場合があるため、対象から外します。

このような水草が多い水槽では、
より穏やかに使える APT FIX II の使用がおすすめです。


迷ったらこの選び方

石・流木や丈夫に育った植物のコケにはAPT FIX、モスなど繊細な植物にはAPT FIX II(LITE)を検討します。どちらも水槽全体への漫然とした投与ではなく、対象への局所処理が基本です。

※どちらも投与量と使用間隔(24時間)は同じです。


コケ対策の考え方(2HR Way)

2HRでは、コケの除去と、発生した背景の改善を合わせて行います。

コケが増える背景には、

・光、CO₂、栄養のバランスが崩れている
・水草の成長が弱い
・水流や給餌量が適切でない

といった要因があります。

APT FIXは、
コケを一時的に抑えるための道具であり、
環境を整えることが本質的な解決になります。


まとめ|初心者向けAPT FIXの使い方

投与量は日本向け案内の水量10Lあたり最大1ml/24時間を守ります。生体へ直接かけず、繊細な植物にはAPT FIX II(LITE)を選び、使用後は水流と酸素供給を保ちます。

APT FIXを正しく使いながら、
水草が元気に育つ環境を整えることで、
コケに悩まされにくい水草水槽を作ることができます。

すぐ消えなくても、追加しすぎない

処理したコケは色が変わり、その後3〜9日ほどかけて分解されたり生体に食べられたりします。厚い塊は先に除去し、傷んだ古葉は剪定します。残って見えるという理由だけで、短時間に繰り返し投与しません。

水を抜く方法は石・流木に。植物は水中で処理する

水位を下げて直接かける方法は、石や流木のコケに使います。植物を空気中に露出させて散布する方法は避けます。水草を処理するときは水中で短時間だけ流れを止め、使用後は速やかに再起動します。

水草の健康を支える光・CO₂・栄養や、汚れの管理は別に必要です。APT FIXは液体肥料やCO₂添加の代わりではありません。

参考:デニスの解説(英語)

参考:デニスの解説(英語)