2HR Wayで水草水槽を維持する方法
今回は2HR Wayで水草水槽を維持する方法を紹介します。この記事を読めば水槽を立ち上げた後、どのように水草をトリミングや植え替えをすれば良いかがわかります。
以下の情報は、THE 2HR AQUARISTのデニスの研究に基づいています。
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有茎草について
有茎草は、色や葉の形が非常に多様で魅力的ですが、育成が難しいと感じて敬遠するアクアリストも多いです。初心者によくある経験として、最初は順調に成長しているのに、数回トリミングを繰り返すうちに下部の茎が劣化し、対処方法に悩むことが挙げられます。この記事では、有茎草を長期間健康に保つための方法を解説します。
水草水槽で育成される多くの水草は、有茎草に分類されます。有茎草は、垂直に伸びる茎に沿って葉を展開し、さまざまな形や色のバリエーションがあります。葉は、水中での成長を効率化するために細かく分かれているものや、陸上植物に似た形のものがあります。
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有茎草の成長の仕方
水槽で有茎草を育てる際のデメリットは、成長が早く、高さに制限がないことです。多くの種類は時間が経つと水槽の一番上まで成長します。また、背の高くなった有茎草は周囲を影にし、トリミングせずに放置すると、他の水草の成長を妨げます。しかし、成長が速い水草が茂ることでコケ類の成長が抑えられ、繁茂した水槽ではコケ類に対する耐性が高まります。
ただし、有茎草は急速に成長して密集するため、下草は影になり、下部の葉が劣化することがあります。見た目の面でも、成長の速い有茎草はレイアウトを頻繁に変えてしまいます。このため、有茎草の管理は水草を育てる上で特別な課題となります。石や流木に重点を置くアクアリストの中には、管理の難しさから有茎草の使用を避ける人もいます。
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有茎草のトリミング方法
有茎草は、上部の数cmを切り取り、そのまま植えるだけで簡単に増やすことができます。埋めた茎からは自然に根が生えます。もし、脇芽が伸びている場合は、10cmほどに達した時点で切り取って植え直すことも可能です。有茎草は、増やすのが簡単な水草の1つです。
ストレートトリミング
1つ目の方法は、上部全体を一度に切り取る方法です。上部の5~10cmをすべてカットし、下部の根がついた部分から新しい茎が再び成長するのを待ちます。この方法を成功させるためには、根付いた部分がトリミング後も新しい芽を出すほど健康である必要があります。
長さを均一にトリミングする
有茎草をトリミングするもう一つの方法は、茂みの中で長く伸びている場所をカットし、茂み全体の高さを均一にする方法です。この方法は時間がかかり、スキルが求められますが、茂み全体の上部を一度に切り取る必要がないのが利点です。この方法を使うと、茂みの形を維持しながら、過密になる前に不要な部分を取り除くことができます。熟練すれば、茂みの美しさを保ちながら高さや形を調整できます。
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よく繁茂する水草の種類
すべての水草が簡単に美しい茂みになるわけではありません。どれくらい枝分かれするかは、種によって大きく異なります。中には枝分かれが少なく、どんなにトリミングしても密集した茂みにならないものもあります。一方、枝分かれが早く、密集にも耐えられる種は、真っ直ぐトリミングするのに適しています。枝分かれが少ない種は、個別に茎を切り取る方法でトリミングするのが良い方法です。
繁茂しやすい水草
繁茂しにくい水草
水草が繁茂した際の注意点
有茎草が繁茂すると古い葉は日陰や密集によって劣化します。葉の耐久性は種によって異なり、ある種は長期間の密集や日陰に耐えられますが、他の種は下部の茎が急速に劣化します。
不安定な水槽環境やストレスが多い状態では、下部の茎の劣化が早まります。例えば、CO2を添加しない水槽では、CO2が不足して下部の茎がむき出しになることがあります。また、数回のトリミングでも下部の茎が早く劣化します。
適切な光量と成長に必要な栄養素やCO2を提供することで、劣化を遅らせることができますが、ほとんどの有茎草はいつか劣化します。したがって、有茎草を長期間良好な状態に保つには、上部を定期的に植え直すことが必要です。
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有茎草の植え替えについて
有茎草の茂みをリフレッシュするには、水草の新しい上部を植え替え、古い下部を取り除きます。有茎草は他の水草に比べて植え替えに強く、ほとんどの種は根が簡単に再生します。
まずは有茎草の茂みを根こそぎ引き抜きます。汚れが舞うのを防ぐために、水草を引き抜く際にサイフォンを使って、そのエリアの土を吸い取るのが効果的です。
次に、古い根や有機廃棄物をできるだけ取り除きます。有機廃棄物は分解して水草に栄養を供給しますが、蓄積すると水草の根の成長を妨げ、コケ類の発生を引き起こすことがあります。底床をきれいにするために、スポイトで水を噴射してからサイフォンで吸い取ります。水草を植え替えする前に、ソイルがきれいになっていることを確認しましょう。
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植え替える水草の選び方
上の写真はトリミング後のロタラ・ブラッドレッドです。下部の茎がむき出しになっている場合は、トリミングするのではなく、上部を植え替えすることをおすすめします。この種は非常に丈夫で、再成長する可能性が高いですが、理想的な密度に成長しない場合もあります。
植え替えのコツ
- 最も太い一本の茎を選びます。
- 古い茎、コケが生えている部分は避けてください。
- 植え替える前に底床の表面を掃除してください。
- 各茎の周りにスペースをあけて均等に植えます。
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まとめ
有茎草を植え替えるのは最初は面倒に感じるかもしれませんが、時間が経つにつれて水槽のレイアウトを変える良い機会になります。以下の写真は、2年以上にわたって同じ水槽で撮影したものです。基本的な水草はほとんどそのままですが、移動や植え替えが繰り返されています。水草を植え替えのたびに、水槽は常に変化し退屈することがありません。