ベタ水槽でAPTを使用したサラの経験
この記事では、南アフリカのベタフォーラムのリーダーであるサラ・テトローが、ベタ魚の水槽においてAPT FIXとAPT COMPLETEを使用した経験について紹介します。
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サラ・テトロー
サラはベタの愛好家で、ベタを水草水槽で飼育しています。
とてもキレイですね!
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ベタ水槽でのサラの悩み
サラは、流木や水草に黒ひげコケが発生し、ガラス面にもコケが広がる問題に悩んでいました。彼女はCO2を添加していないため、水草の健康状態も良くありませんでした。美しい水槽を維持できないことにイライラし、さまざまな肥料を試してみましたが、その努力も実を結びませんでした。
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APTとの出会い
彼女は問題を解決しようと、さまざまな情報を調べた結果、THE 2HR AQUARISTに辿り着きました(私も同じです!)。彼女は2HR Wayについて学ぶにつれて、その魅力に取り憑かれました。そして、APT COMPLETEとAPT FIXを試してみることに決めました。
2HR Wayについての詳細は、上記の記事をご覧いただければと思います。
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サラのベタ水槽の環境
サラはベタを主に飼育しており、CO2を添加していないため、低光量のライトとセラミックソイルを使用していました。セラミックソイルには栄養素が含まれていません。
2HR Wayでは一般的には高光量のライトとCO2添加が推奨されています。自分の環境でもAPTが機能するのかを確かめるため、サラは8つの水槽で実験することを決めました。
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8つのベタ水槽での実験
8つの水槽には同じ種類の水草が植えられ、さまざまな種類のコケが発生していました。その中で、3つの水槽はこれまで通りの管理を続け、4つの水槽にはAPT COMPLETEとAPT FIXが投与されました。また、残りの1つの水槽ではSeachemのExcel(液体炭素の効果を検証するための実験)が投与されました。この実験は2ヶ月間にわたって行われました。
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APT FIXの結果
1つの水槽では、黒ひげコケにAPT FIXをスポイトで投与しました。スポイトで投与された黒ひげコケは徐々に変色し、14日目には完全に死滅しました。
もう1つの水槽では、ガラス面のコケにAPT FIXの効果を確認するため、スポット投与ではなく規定量を毎日投与しました。最初の数日間は効果を実感できませんでしたが、1週間後にはコケの成長が停止し、特にヒーターの後ろのコケがなくなっていることに気付きました。ガラス面のコケを一度全て拭き取り、その後もAPT FIXの投与を継続しましたが、その後はガラス面のコケが再び発生することはありませんでした。
APT FIXがコケを殺すことは確認できましたが、そのまま放置してもコケは自然に消えることはありませんでした。死んだ黒ひげコケを取り除くには、エビや魚などが必要でした。また、死んだガラス面のコケはオトシンクルスなどの生物に処理してもらう必要がありました。
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APT COMPLETEの結果
APT COMPLETEは毎日規定量を水槽に投与しましたが、CO2は添加していませんでした。結果が即座に現れるとは予想していませんでしたが、1週間後にはカボンバの変化に気付きました。
APT COMPLETEを投与してから2週間後、モスやストロギネ・レペンスの色が改善し、健康状態が回復しました。
4週間後には、明らかな変化が現れ、CO2を添加せず低光量の環境でも水草が元気に育っていることが分かりました。
従来通り管理していた水槽と、APT COMPLETEを投与した水槽を比較すると、水草の成長と健康には明らかな違いが見られました。また、SeachemのExcelを投与し、他の液体肥料を使用した水槽とも比較して、APT COMPLETEを投与した水槽が優れていることが明らかになりました。
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まとめ
サラは以前、APTが高光量とCO2を添加した水槽でしか効果がないのではないかと考えていました。しかし、今回の実験でCO2を添加しない低光量の水槽でも効果があることが分かったと言います。
最後に、サラからのメッセージを紹介します。「APTは初心者から上級者まで、どんなアクアリストにも最適です!」
※情報提供 Easyscape