水槽におすすめのコケ取り生体
今回は水草水槽におすすめのコケ取り生体を紹介します。コケ取り生体は水槽内のコケを効果的に除去するのに役立ちますが、コケを生えにくくするためには水槽内の環境を改善することが最も重要です。
今回の情報は水草育成の研究者デニスの研究結果に基づいています。
-
サイアミーズフライングフォックス
サイアミーズは購入時は通常2~3㎝ほどの小さなサイズですが、成長すると最大で14㎝以上にもなります。特に若い時期のサイアミーズは、黒ひげコケや糸状のコケなど、さまざまな種類のコケを積極的に食べるため、水槽内のコケの駆除に役立ちます。しかし、成長するにつれてサイアミーズは餌を好むようになり、餌が豊富にあるとコケをあまり食べなくなることがあります。さらに、コケがほとんどない環境では、サイアミーズは水草を食害することもあることに注意が必要です。
-
モーリー
モーリーは時折、黒ひげコケや糸状のコケを食べることがありますが、水槽内に柔らかい葉を持つ水草がある場合、通常はそれを好んで食べます。サイアミーズと同様に、成長するにつれて餌を好む傾向が強まります。また、モーリーは比較的多くの糞を生成するため、コケ取り生体として常時飼育するには適していないかもしれません。
-
ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは水草水槽のコケ取り生体として非常におすすめで、さまざまな種類のコケを食べます。また、魚の残り餌や水槽内で死んだ仲間さえも素早く食べ尽くします。成長するとやや大きくなり(6cm以上)、餌が不足すると水槽から飛び出すことがあります。空腹時には柔らかい水草や不健康な水草を食べることがあるので注意が必要です。
-
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビにはレッドチェリーシュリンプなど、多くのカラーバリエーションが存在し、水槽内で容易に繁殖します。エビ類は中程度のGH(5〜7)を好むため、繁殖や健康を促進したい場合はAPT SKYでGHを上げることをおすすめします。
ミナミヌマエビはヤマトヌマエビほど大きくならないため、小型水槽にも適しています。コケ取り生体としてはヤマトヌマエビほど効果的ではありません。
-
ファロウェラ
ファロウェラは最大で20cmまで成長します。彼らは隠れ家が好きなので、流木などを使ったレイアウトがおすすめです。水質の急激な変化には敏感で、異なるKHの水道水で大量の水換えを行うなど、大きな水質変化を避けるようにしましょう。コケ取り生体としての役割はあまり期待できません。
-
オトシンクルス
オトシンクルスは小さいサイズで、他の小魚やエビを攻撃することはありません。一般的にはグループで飼うことをおすすめします。この魚は柔らかい緑色のコケや茶ゴケを食べますが、汚れた不安定な環境は苦手です。成熟した良好なろ過のある環境の水槽に導入するのに適しています。
水質の急激な変化には敏感であるため、十分な水質管理が必要です。飼育はやや難しい場合もあるため、初心者にはオトシンネグロの方がおすすめです。オトシンネグロはオトシンクルスに比べて水質に対する適応力が高く、飼育が比較的容易です。
-
石巻貝
石巻貝は、他のコケ取り生体があまり食べない斑点状(スポット状)のコケを好んで食べます。飼育時には一定のアルカリ性(KH 5以上)と硬度(GH 8以上)を好むため、弱酸性の水(pH 6.5以下)は避けるべきです。水槽内で卵を産みますが、孵化には汽水が必要です。また、柔らかい葉や枯れた水草を食べることがあります。
-
ミニブッシープレコ
ミニブッシープレコはガラス面のコケ対策としてトム・バー博士によって推奨されています。また斑点状(スポット状)のコケも食べます。成長はゆっくりですが最終的に14㎝まで成長します。
-
まとめ
水草水槽の管理に慣れてくると、自然とコケの量も減少します。コケがあまり生えない環境では、水草が食害される可能性もあるため、注意が必要です。
水槽内のコケは、APT FIXを使用して駆除することもおすすめです。