藍藻のおすすめ対策方法
水槽に藍藻が生えた場合、迅速な対策が不可欠です。藍藻は急速に増殖し、水草を窒息させる可能性があります。今回は、水草水槽における藍藻の対策方法について解説します。
今回の情報は水草育成の研究者デニスの研究結果を元にしています。
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藍藻はなぜ生える?
藍藻は、別名でシアノバクテリアとも呼ばれています。これらの微生物は地球上に存在するバクテリアの一種で、約27億年前から存在しています。実際には藻類ではなく、バクテリアです。
藍藻が発生する原因はさまざまです。主な要因には、枯れた水草、底床に蓄積した有機廃棄物、低酸素状態、流れの弱い場所などが考えられます。
藍藻は水草を徐々に覆い尽くすように広がり、水草を窒息させる可能性があるため、早急に対処する必要があります。
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藍藻が生えないようにするための対策は?
まず、水流の強さを確認しましょう。水流が弱い場合、水面上の酸素の豊富な水が下層まで十分に循環せず、酸素濃度が低下する可能性があります。良好なガス交換を確保し、環境を安定させるためには、適切な水流が重要です。
詳しくは下記の記事を参照ください。
週に1度の水換え時に、底床の清掃を行い、有機廃棄物が蓄積しないようにしましょう。また、水槽内に流れのない場所がある場合は、レイアウトの改善を検討しましょう。
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藍藻のおすすめ対策方法
藍藻の駆除にはAPT FIXがおすすめです。このコケ取り剤は約24時間でバクテリアによって分解されるため、成分が長期間水槽内に蓄積することはありません。使い方としては、フィルターを停止させてから付属のスポイトを使って藍藻に直接噴射します。2〜3日ほどで藍藻が白く変色し、効果的に駆除できます。また、水槽のガラス面とソイルの間に生えた藍藻にもこの方法は有効です。100均で手に入るような注射器を使用し、ソイルとガラス面の間に1cm間隔で刺して噴射することで、藍藻の駆除が可能です。
1日で右の写真のように白くなり、その内バクテリアに消化されキレイになります。
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まとめ
藍藻は一度広がってしまうと厄介です。藍藻を見かけたら、早めにAPT FIXで処理をしながら環境を改善しましょう。もし水槽内全体に藍藻が広がってしまった場合は、水槽内の水草を全て抜いて、底床に溜まった有機廃棄物や藍藻を徹底的に吸い出すプチリセットを行うことも1つの方法です。そして、水草の健康な部分を再度植栽します。
水草の新芽などに藍藻が生える場合は、一週間ほど光量を弱めるのも良い方法です。これらの方法を参考にして、藍藻の対策を行いましょう。