水槽に流木を入れる前の準備
水槽に流木を入れる前の準備について解説します。水草水槽では、レイアウトに流木を活用することが一般的です。しかし、流木を水槽に入れる前には何をするべきでしょうか?
今回の情報はTHE 2HR AQUARISTのデニスの研究結果に基づいています。
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水槽に流木を入れる前の準備
水草水槽ではさまざまな種類の木材、特に流木が利用されます。これらの流木は水槽に入れると柔らかくなり、タンニンと樹液を放出します。タンニンは水を茶色く染め、樹液はカビの発生を引き起こすことがあります。
これらの現象は見た目にはあまり美しくありませんが、タンニンやカビ自体が有害であるわけではありません。ただし、大量の流木を使用すると、フィルターが詰まる可能性があるため注意が必要です。
流木を水槽に入れると、その中に含まれるタンニンと樹液が、水槽内のバクテリアや微生物によって分解されます。このプロセスは正常であり、水槽の濾過が十分に機能している場合、数週間後には自然に解消されます。
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流木が少ない場合
流木を少量使用する場合は、水槽に流木を入れ、レイアウトを完成させた後に サイクリングを始めます。この過程で、水が茶色く濁り、流木にカビが生えることがありますが、これは正常な現象です。週に1度程度水を交換するだけで対処できます。サイクリングが完了すると、タンニンによる水の濁りとカビは自然に解消されるはずです。
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ある程度の流木を使用する場合
木材を使用する前に、それを水に数日から数週間浸すことをお勧めします。これにより、木の破片やタンニンが水に溶け出すのを防ぎ、フィルターが詰まるリスクが低減します。その後、浸した木材を使用してレイアウトを作成し、サイクリングを行います。これでも水が透明になるまで、およびカビが少なくなるまでには時間がかかる可能性があります。
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流木を大量に使用する場合
流木を使う際には、特に大量の流木を使用する場合は、事前に充分に水に浸すことをお勧めします。
通常の流木は沸騰させる必要はありません。特定の頑丈な流木を除いて、沸騰は木材の内部構造を崩す可能性があるためです。流木を事前に水に浸すことで、木材の柔軟性を保ちつつ、タンニンの放出をコントロールできます。
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まとめ
タンニンや流木に生えるカビは無害であり、水槽のろ過が成熟するにつれて自然に消失します。それでも気になる場合は、水換えの際に手で取り除くことができます。また、タンニンによる水の濁りは 活性炭や ピューリゲンを使用して抑えることもできます。