糸状コケのおすすめ対策方法
糸状コケの対策方法について解説します。水草水槽では糸状のコケは大敵です。完全に駆除することが難しく、ものすごいスピードで増殖します。糸状コケに有効な手段はあるのでしょうか?
今回の情報は水草育成の研究者デニスの研究結果を元にしています。
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糸状コケはなぜ生える?
糸状コケの形は様々ですが、基本的な発生原因は共通しています。一般的な原因は有機廃棄物(アンモニア)の急増です。たとえば、固形肥料の過剰な使用、生体の死骸、不十分なろ過フィルター、不健康な水草などがアンモニアの発生源となる可能性があります。高光量は糸状コケの成長を促進する要因の一つですが、直接的な発生原因ではありません。
流木や石よりも水草に優先的に付着する場合、水草が不健康な可能性が高いです。不健康な水草は栄養不足によって葉が劣化したり、エビなどによって食害を受けたり、葉が古くなっていることがあります。これらの要因が葉から有機廃棄物を排出し、コケが付着する原因となります。
環境が不安定であるか、水草がストレスを受けている可能性も考えられます。水換えの頻度や液体肥料の投与量が一貫性がない場合、ガス交換が不良でフィルターのろ過が不十分な場合、CO2の量が不安定であるか足りない場合、水草は植え替えやトリミング後にもストレスを受けることがあります。
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糸状コケが生えないようにするためには?
水草にストレスを与えないように、まず環境を安定させましょう。傷んだ葉はトリミングして取り除きます。水草の葉は人間の皮膚のように再生することはありません。劣化した葉はただ枯れていくだけなので、切り取ります。
水槽内で有茎草が群生している場所がコケまみれになった場合、コケを取り除くためには葉を短くトリミングしたり、植え替えを行ったりします。また、有機廃棄物が蓄積しないように、水換えの際には底床の掃除を行いましょう。
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糸状コケのおすすめ対策方法
糸状コケが軽症の場合、水槽の環境が安定するにつれてエビなどによって自然に消化されます。
しかし、糸状コケが重症の場合はAPT FIXがおすすめです。APT FIXは24時間ほどでバクテリアによって分解され、水槽内に成分が長期で蓄積することはありません。フィルターを停止させ、付属のスポイトを使って糸状のコケに直接噴射します。約3〜7日後にはコケが白く変色し、エビなどが食べてしまいます。流木や石に使う場合も、水槽の水を抜いて直接かけることができます。
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まとめ
水草の葉をトリミングすることは勿体ないように感じるかもしれませんが、傷んだ葉は有機廃棄物を発生させるだけで回復することはありません。水草を健康に育てるために日々の管理が重要であり、これによってコケの発生リスクを抑えることができます。