APT SKYの使い方|GHの測り方・必要量・水換え時の調整

2024年5月30日

初心者でも失敗しない|水草水槽のGH調整剤「APT SKY」の使い方ガイド

水草水槽では、光やCO₂、肥料だけでなく、水質、特にGH(総硬度)も重要な要素です。

多くの水草は低いKHの環境を好みますが、GHまで低ければ低いほど良いわけではありません。

特に、

・GHが1〜2程度と非常に低い地域の水道水
・RO水
・エビを飼育している水槽
・カルシウムやマグネシウムが不足している水槽

では、ミネラル不足によって水草や生体の調子が上がらないことがあります。

そんな時に使うのが、KHやpHを上げずにGHを調整するAPT SKYです。


APT SKYとは?

APT SKYは、
GH(総硬度)を上昇させるために作られた水質調整剤です。

カルシウムとマグネシウムを補給しながら、

・KH(炭酸塩硬度)
・pH

には影響を与えないよう設計されています。

そのため、KHを低く保ちながら、必要なカルシウムやマグネシウムを補給できるのが大きな特長です。


なぜGHを調整する必要があるの?

水草は一般的に軟水環境を好みます。

しかし、ここで重要なのは、

「KHが低いこと」と「GHが極端に低いこと」は別の問題

だということです。

GHとは、主に水中のカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)などのミネラル量を示す指標です。

特にGH1程度の非常に低い水では、マグネシウムがほとんど含まれていない可能性もあります。

そのためGHが極端に低い環境では、エビや高いGHを好む一部の水草だけではなく、一般的な水草でもカルシウムやマグネシウムが不足し、成長に影響する可能性があります。

APT SKYで不足しているミネラルを補い、適切なGHに調整することで、水草の安定した成長につながります。


GHはいくつを目安にすればいい?

ここがAPT SKYを使用するうえで重要なポイントです。

■ 多くの水草:GH3程度をひとつの目安に

GH1程度の水で不足するミネラルを補う際、GH3程度を最初の確認点とする考え方があります。ただし、これをすべての水槽に共通する最適値とはしません。

GH1は多くの水草にとって低すぎる可能性があります。

一方で、多くの一般的な水草であれば、必ずしもGH5〜7まで上げる必要はありません。

■ 高めのGHを好む水草・エビ:GH5〜7程度を目安に

一部の水草やエビは、より高いGHを好みます。

そのような水草・生体を育成・飼育する場合は、
GH5〜7程度を目安に調整します。

つまり、

GH1程度 → 多くの水草にとって低すぎる可能性がある

GH3程度 → 多くの水草を育成するひとつの目安

GH5〜7 → より高いGHを好む水草・エビの目安

と考えると分かりやすいでしょう。

大切なのは、GHをむやみに高くすることではありません。

水草や生体に必要なカルシウム・マグネシウムを不足させないことが重要です。


こんな水槽にAPT SKYがおすすめ

APT SKYは、以下のような水槽で特におすすめです。

・水道水のGHが1〜2程度と非常に低い
・RO水を使用している
・カルシウム・マグネシウム不足が疑われる
・高めのGHを好む水草を育てている
・エビを飼育している
・KHを上げずにGHだけを調整したい


APT SKYの基本的な使い方

  1. GH試薬で、現在のGHを測定する
  2. 育てる水草や生体に合わせて目標GHを決める。デニスの現行案内は、多くの水草水槽でGH6前後を目安にしています。
  3. 必要量を重さで量り、換水用の水または水槽へ添加して循環させる
  4. 添加後、再度GHを測定して調整する

投与量の目安

■ 基本の目安

・水20ℓに対して 1.17g
・GHが約2.5上昇します

例えば、元の水がGH1の場合、基本量を添加するとGH約3.5になります。

■ 60cm水槽の例(約60ℓ)

・投与量:約3.5g
・目安:小さじ1杯(約5ml)
・効果:GHが約2.5上昇

このとき、

カルシウム:約12ppm
マグネシウム:約3.5ppm

が追加されます。

現在のGHを測定したうえで、目標とするGHに合わせて添加量を調整してください。


GHと水草・生体の関係

GHは、主に水中のカルシウムとマグネシウムの量を反映する指標です。

これらのミネラルは、水草や生体にとって重要な役割を持っています。

特にGHが極端に低い水では、カルシウムやマグネシウムそのものが不足している可能性があります。

そのため、

「水草は軟水を好む=GHは低ければ低いほど良い」

というわけではありません。

KHを低く保つことと、水草に必要なGH・ミネラルを確保することは、分けて考えることが大切です。

APT SKYなら、KHやpHに影響を与えず、必要なカルシウム・マグネシウムを補いながらGHを調整できます。

ミネラル GH 上昇 水質 上げる シュリンプ 水槽 低い
ミネラル GH 上昇 水質 上げる シュリンプ 水槽 低い
ミネラル GH 上昇 水質 上げる シュリンプ 水槽 低い
ミネラル GH 上昇 水質 上げる シュリンプ 水槽 低い
ミネラル GH 上昇 水質 上げる シュリンプ 水槽 低い

まとめ|APT SKYはこんな人におすすめ

・水道水がGH1〜2程度の非常に低GHな地域
・GHだけをピンポイントで上げたい
・pHやKHを変えずにミネラルを補給したい
・カルシウムやマグネシウム不足を防ぎたい
・高めのGHを好む水草を育てたい
・水草とエビの両方を安定させたい

APT SKYは、単に「GHの数字を上げる」ためのものではありません。

水草や生体に必要なカルシウム・マグネシウムを補給しながら、適切なGH環境をつくるための水質調整剤です。

デニスの現行案内は多くの水草水槽でGH6前後を目安にしています。日本の水道水の元のGHと育てる種類を確認し、必要な分だけ調整してください。

特にGH1程度の非常に低い水を使用している場合は、APT SKYによるミネラル補給を検討してみてください。

    水換えのたびに、水槽全体へ同じ量を足さない

    最初に調整するときは水槽の実水量と現在のGHで計算します。その後の水換えでは、新しく入れる水の量と、その水のGHを基準にします。60Lへ3.5gで約2.5dGH上昇という数値は、全量を毎回追加する指示ではありません。

    デニスのRO・RODI水向けの基本量は60Lに10.5gです。元からミネラルを含む水道水へ、その量を一律に足す必要はありません。TDSだけでは成分の内訳が分からないため、重さとGHの測定で調整します。

    濃い作り置き液や自動投与には向かない

    少量の水に混ぜた白濁液を入れる方法も使えますが、完全に溶かすには十分な水量が必要です。デニスは、高濃度の保存液にして自動投与機で使う方法には向かないと説明しています。換水用の水などに添加し、循環させて溶かしてください。

    参考:デニスの解説(英語)