ニューラージ・パールグラスとキューバ・パールグラスの違い
ニューラージ・パールグラスとキューバ・パールグラスは、見た目が非常に似ている水草ですが、育て方や好む環境には微妙な違いがあります。この違いについて、デニスの研究結果を元に説明します。
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ニューラージ・パールグラスとキューバ・パールグラスの似ている点
キューバ・パールグラスは、前景草の中でも最も小さな葉を持つ特徴があります。しかし、ニューラージ・パールグラスは栄養素や光量の豊富な環境で育つと、その葉がかなり大きくなり、最大で約3倍ほどのサイズに成長します。逆に、栄養素や光量が不足している環境では、ニューラージ・パールグラスもキューバ・パールグラスとよく似た大きさに育ち、見分けるのが難しくなります。
左上の水草はニューラージ・パールグラスで、右下に見られるのはキューバ・パールグラスです。
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ニューラージ・パールグラスとキューバ・パールグラスの違い
キューバ・パールグラスを上手に育てるには、高濃度のCO2添加が必要です。ソイルを使用して栽培するとより良く成長します。
これら2つの水草は迅速に分厚く成長しますが、特にキューバ・パールグラスは厚みが増すと下の葉が黄色くなり、劣化します。見た目は似ているかもしれませんが、キューバ・パールグラスの育成条件はより厳しい傾向があります。
ニューラージ・パールグラス | キューバ・パールグラス | |
CO2添加 | ある方が良い | 必要 |
底床 | なくても育つ | 底床(特にソイル)を好む |
過密 | ある程度耐えれる | 弱い |
トリミング | 少ない | 多い |
もちろん、上記の条件が必ずしも必要なわけではありません。むしろ、これら2つの水草は育成条件が大きく異なる水草であると考える方が適切です。同じ水草としてではなく、異なる水草として扱うべきです。
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ニューラージ・パールグラスとキューバ・パールグラスのトリミング
どちらの水草も健康を保つためには、トリミングして薄く維持することが必要です。
ニューラージ・パールグラスは成長が遅いため、一定の厚みを保つことができるため、トリミングの頻度を減らすことができます。しかし、キューバ・パールグラスは頻繁なトリミングが必要です。トリミングを怠ると、下部から劣化が始まり、そのまま放置すると上部にも広がってしまいます。そのため、できるだけ薄く保つように、頻繁にトリミングすることが大切です。下部が劣化したら、健康な上部の部分を植え直す必要があります。
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まとめ
これら2つの水草を比較すると、明らかにキューバ・パールグラスの方が管理に手間がかかると言えます。特に手間をかけたくない方には、ニューラージ・パールグラスがおすすめです。流木や石の上でも簡単に育てることができますので、ぜひ一度試してみてください。また、以下の記事も参考にしてみてください。