水草水槽のCO2濃度の考え方と測り方 初心者でも失敗しないCO2管理の基本(2HR Way)
水草水槽のCO2濃度の考え方と測り方
初心者でも失敗しないCO2管理の基本(2HR Way)
水草水槽がうまく育たない原因で、最も多いのがCO2(二酸化炭素)不足です。
「ライトも肥料もちゃんとしているのに、水草がきれいに育たない」
そんなときは、CO2が足りていない可能性がとても高いです。
この記事では、
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なぜ水草にCO2が必要なのか
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CO2が足りないと水草はどうなるのか
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初心者でもできるCO2濃度の測り方
を、できるだけわかりやすく解説します。
なぜ水草水槽にCO2が必要なの?

水草は、光・栄養・CO2を使って成長します。
この中でも CO2は水槽内で最も不足しやすい要素 です。
植物の体の約45%は「炭素」でできています。
水草はこの炭素を CO2の形でしか取り込めません。
しかし、水槽は閉じた空間なので、
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水草がCO2を使う
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水中のCO2はすぐに減る
という状態になります。
CO2を添加しない水槽では、水中のCO2濃度は 2〜3ppm程度 しかありません。
これは、水草が元気に育つには 明らかに足りない量 です。
そのため、水草水槽では
外からCO2を添加してあげる必要がある のです。
水草にとって理想的なCO2濃度は?
多くの水草が調子よく育つCO2濃度は
およそ30〜35ppm です。
この範囲にCO2を保てると、
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葉が大きくなる
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茎が太くなる
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密度が出る
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コケに負けにくくなる
といった良い変化が出やすくなります。
CO2が足りないと、水草はどうなる?
CO2不足は、水草の「形」に表れます。
初心者でも見分けやすいポイントは次の通りです。
水草のCO2不足の兆候【見た目チェック】
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葉や茎が細い(肥料や光に問題がないのに)
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下の葉がすぐ枯れて、茎がむき出しになる
→ コケが生えやすくなる -
横に広がるはずの水草が、上に伸びる
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茎が間延びして、スカスカになる
→ 多くの場合、CO2と酸素の両方が不足しています -
新芽が曲がる、形がおかしい
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新しく出てくる葉が、成長するほど小さくなる
→ CO2不足で最もよく見られるサインです
CO2不足がわかりやすい水草の例
左:CO2不足/右:CO2が十分
キューバパールグラス

キューバパールグラスは、CO2の状態を判断するのにとても便利な水草です。
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CO2不足
→ 葉が小さくなり、立ち上がる -
CO2が十分
→ 葉が適切な大きさで、横に広がる
栄養の要求が高くないため、
育ち方の違い=CO2の違い と考えやすい水草です。
ロタラ・ロトンディフォリア

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茎が細くなる
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間延びしてスカスカになる
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新芽が小さい
この状態は、CO2不足と酸素不足が同時に起きている ことが多いです。
ルドウィジア・スーパーレッド

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上に行くほど葉が小さくなる
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色が薄くなる
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でも古い葉は赤く、形も良い
これは
「以前は調子が良かったが、今の環境に問題がある」
というサインです。
アルテルナンテラ・レインキー

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CO2が少ない
→ 茎が細く、色が薄い -
CO2が十分
→ 葉が大きく、色が濃く、密度が高い
※濃い赤色にするには
CO2だけでなく、光と栄養 も必要です。
ニューラージパールグラス

CO2なしでも育てることはできますが、
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葉が小さくなる
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成長が遅くなる
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コケに弱くなる
という差が出ます。
モス類(特にプレミアムモス)

多くのモスはCO2なしでも育ちます。
しかしCO2が多い環境では、
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密集してきれいに育つ
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触ると硬く、張りが出る
プレミアムモスほどCO2の差がはっきり出ます。
初心者でもできるCO2濃度の測り方(PH降下法)
2HR Wayでは、PHの変化を使ってCO2濃度を判断 します。
やり方はとてもシンプルです。
手順
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水槽のKHを測る
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CO2を入れていない状態のpHを測る
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CO2を入れている状態のpHを測る
目安の考え方(覚えるのはこれだけ)
KHが 0〜10 の水槽なら、
👉 pHを1下げる=CO2 約35ppm
例)
CO2なしでpH7 → CO2添加後にpH6
= だいたい理想的なCO2量
正確に測るための注意点
前日にCO2を入れていると、水にCO2が残っていることがあります。
正確に測りたい場合は、
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水槽の水をコップに取る
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軽く振ってCO2を飛ばす
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pHを測る
これでOKです。
上記以外にこちらの試薬でもCO2濃度を測定することができます。
CO2を安定させるコツ
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水流をしっかり作る
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CO2の泡(ミスト)が水槽全体に広がっているか確認する
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水面がよどまないようにする(ガス交換)
まとめ|水草が育たない一番の原因はCO2不足
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水草はCO2が足りないと形でサインを出す
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葉が小さい・茎が細い・間延びは要注意
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理想のCO2濃度は 30〜35ppm
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PH降下法なら初心者でも管理できる
CO2を正しく理解できると、水草水槽は一気に安定します。
「なんとなく」ではなく、理由のあるCO2管理 をしていきましょう。