水槽のKHが高いとき|水草の選び方・GHとの違い・水換え

2023年12月5日

水草水槽でKHが高いときの考え方|2HR Wayの管理ポイント

水草水槽を管理していると、
KH(炭酸塩硬度)が高い・低いといった話を目にすることがあります。

KHについては、

  • KHは低いほうがいい

  • KHが高いと水草は育たない

  • RO水を使わないとダメ

といった情報も多く、不安になる方も少なくありません。

KHが育てたい水草に合っているかと、急変していないかを分けて考えることが大切です。

2HR Wayでは、KHを植物との相性を決める条件として捉え、生体のためには急な変動を避けます。


KHと水草の育成成功率について

デニスは、KH 0〜2を敏感な軟水性の水草にも使いやすい範囲として紹介しています。これは栄養やCO₂など他の条件が不要になるという意味ではありません。

関連ページ:APTシリーズ 

また、

  • KH 2〜7では、市販種の約97%を育てられるという目安
  • KH 8〜12以上では、約95%が育つものの、一部は最適な状態にならない可能性

を示しています。割合はデニスの実用的な目安で、個々の水槽の成功率を保証する統計ではありません。

トニナ、ホシクサ、ロタラ・マクランドラなどの一部の水草は、
低いKH環境を好む傾向があります。
しかし、それ以外の多くの水草では、
KHを極端に低くする必要はありません。

まず種類に合うKHを選び、その範囲で急変を避けます。高すぎるKHを安定させるだけでは、軟水性の水草には適さない場合があります。

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KHが高い場合に意識すべきこと

水道水のKHが高いなら、その水に合う種類を選ぶか、必要に応じてRO水などで下げるかを判断します。

重要なのは、
水換えや日々の管理で
KHが大きく変動していないかどうかです。

適応できる種類を選べば、高いKHでも水草水槽は成立します。


高いKHに適応できる水草を選ぶ

KHが高めの環境では、
その環境に適応できる水草を選ぶことも有効です。

  • キューバパールグラス

  • ポゴステモン・ヘルフェリー

  • ブセファランドラ

  • アヌビアス

  • ミクロソリウム

無理に水質を変えるよりも、
今の水質に合った水草を選ぶことが、
水槽を安定させる近道になります。


高いKHとコケの関係

KHだけでコケの発生を決めることはできません。育てる種類に合わない水質で水草が弱っていないかを確認します。

例えば、

  • 水中のKHが高い

  • 同時に水中に多くの窒素分(硝酸塩)が存在する

だけをもって、必ずコケが発生するとは判断しません。植物の適性、CO₂、栄養全体、汚れの蓄積を合わせて見ます。


それでもKHを下げたい場合

それでもKHを下げたい場合は、
RO浄水器の利用が選択肢になります。

ただし、
多くの水草はKHにそれほど敏感ではありません。

育てる種類にKHが合っているのに不調なら、CO₂・栄養・循環なども確認します。


KHよりも優先して確認すべきポイント

水草の調子が悪い場合、
次の点が安定しているかを確認しましょう。

  • CO₂濃度

  • ガス交換

  • 液体肥料の投与量

  • 水換えの量と頻度

これらが不安定な状態では、
KHを調整しても改善しにくくなります。


有機廃棄物とコケ対策

水槽内に有機廃棄物が蓄積すると、
水質が不安定になり、コケの原因になります。

定期的な掃除とメンテナンスを行い、
水槽全体の状態を安定させることが重要です。


硬度(GH)について

デニスの記事では、一部の水草にはGH 5〜7、エビや貝には5〜8を目安として挙げています。種類による違いがあるため、一律の最適値ではありません。

水道水のGHが低い場合は、
APT SKYを使ってGHを補うと管理しやすくなります。

GHとKHを無理に動かさず、
安定させることが基本です。


KHが急変しやすいケースと対処

  • 水道水のKHと水槽内のKHに差がある場合

  • 石(龍王石など)やソイルの影響がある場合

差が大きい場合は、換水量を約30%以下にするなど、急変を小さくします。実際の差と生体の敏感さに合わせて判断します。

時間の経過とともに差が小さくなれば、
水換え量を徐々に増やして問題ありません。


まとめ

  • 種類に合うKHを選び、急変を避ける
  • 高いKHでも水草水槽は成立する

  • 適性を確認したうえで、KH以外の要因も見る
  • GHは水草・生体の必要量に合わせる
  • 水槽管理の基本が最優先

KHとGHは別の成分を示す数値です。安定性と、植物・生体に適した範囲の両方を確認します。

低KHを必要とする種類を育てる場合は、pHだけ下げても代わりにはなりません。

CO₂でpHを下げても、KHは下がらない

CO₂添加はpHを下げますが、KHは変えません。軟水性の水草のためにKHを下げたい場合、CO₂を多く入れてpHだけ合わせても解決しません。RO水の利用や、水質に影響する石の見直しを考えます。ソイルのKH低下作用も永続的ではありません。

参考:デニスの解説(英語)

参考:デニスの解説(英語)