有茎草の茎が間伸びする理由
有茎草の茎が間延びする理由について解説します。有茎草が茎を伸ばす理由について詳しく説明する記事はあまりないかもしれませんが、有用な情報ですので、最後までお読みいただければ幸いです。
今回の情報はデニスの研究結果に基づいています。
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有茎草の間伸びと水中のCO2と酸素濃度の関係
自然界では、ほとんどの水草は湿地帯に生息しています。水中でのガス交換は、空気中よりも約10,000倍遅いです。水草は空気中ではCO2や酸素を自由に吸収できます。そのため、水中よりも空気中での成長がはるかに容易です。
自然界の水草は水中でCO2と酸素へのアクセスが急激に遮断されると、空気中のCO2と酸素にアクセスしようとして、茎を急速に伸ばします。水中のCO2と酸素濃度が低い場合、水草は生存を維持するために茎の伸長にエネルギーを費やし、古い葉を犠牲にします。
これがCO2を添加しない水槽で、有茎草の茎が間延びしたり、下部に葉がない一般的な理由です。茎の間延びや下草の劣化を防ぐためには、水槽内のCO2と酸素濃度が適切かどうかを確認してください。
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有茎草の間伸びと高光量との関係
ライトのPAR値が高い場合、有茎草の茎は短くなり、たとえばロタラなどは高光量環境では横に這って成長する傾向があります。
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有茎草の間伸びと水温との関係
茎が間伸びするかどうかは、水草の成長速度にも関係があります。成長が早い水草は、遅い水草よりも茎が間伸びしやすくなる傾向があります。
水草の成長に影響を与える要因の一つが水温です。低い水温では水草の成長が遅く、よりコンパクトに育ちます。一方、高い水温ではコケの発生リスクが高まります。水草水槽では、水温を約24度前後に保つことが理想的です。
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まとめ
有茎草を美しく育てるためには、CO2と酸素濃度を安定させることが重要です。さらに、光量を強くし、水温は低めに管理することで、有茎草はより密に成長します。茎の間伸びに悩んでいる方は、これらのポイントを参考にしてみてください。