ウィローモスの育て方
ウィローモスは高光量を必要とせず、育成が簡単な水草です。エビの餌や隠れ場所にもなるため、エビを繁殖させたい水槽にもおすすめです。ウィローモスの育て方やカットの方法、活着方法について解説します。
今回の情報はデニスの研究結果を元にしています。
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ウィローモスの種類
水槽でよく育つモスには様々な種類があります。代表的なモスの種類は以下の通りです。
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ウィローモスの育て方
モスは水草とは異なり、非常に丈夫で、光量、CO2、および栄養素の要求が低い特性があります。キレイな水と安定した環境があれば、モスを育てることは容易です。ただし、不安定な環境や水質が悪い場合、溶けたり劣化したりする可能性があります。
モスは一般的に低温を好み、水温が28度を超えると育ちが悪くなることがあります。適温は22〜26度で、高温の環境でも成長しますが、色が黄色みを帯びる可能性があります。また、コケに対して脆弱になります。
モスの中でも、特にウィローモスは非常に丈夫で、暖かい水温にも対応し、水質の変化にも強いです。
プレミアムモスは成長が遅く、おそらく育成が難しい種類の一つです。美しく育てるためには、CO2の添加、冷たい水温(22〜23度)、そして液体肥料の投与が必要です。
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ウィローモスは高光量が苦手?
ウィローモスを含む多くの陰性水草は、光が強すぎると葉が焼けてしまう可能性があると考えられています。陰性水草は元々日陰(光が弱い場所)を好むため、急激な光量の変化にストレスを感じ、葉に損傷を受けることがあります。特に水草の状態が悪い場合は、光が強すぎる場所に移すことで問題が生じる可能性があります。しかし、水槽の環境が適切であれば、ほとんどの陰性水草は高光量にも順応できます。
低光量の環境では、陰性水草は育成が簡単であり、同時にコケの発生リスクも低減します。さらに、低光量下では栄養素やCO2の要求量も減少します。
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ウィローモスのレイアウト
モスは時間が経つにつれて、自然な形で硬い表面に付着し、底床を必要としません。モスを水槽内で配置する一般的な方法は、石や流木にモスを活着させることです。モスは成長に安定した環境を好むため、石や流木に接着剤や糸を使用して取りつけると、理想的な状態で成長することが期待できます。
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活着方法
モスを石や流木に活着させる方法は3つあります。まず、簡単な方法は、石や流木の割れ目にモスを挟むことです。それ以外の方法として、釣り糸や綿糸を石や流木の表面に巻きつけることが考えられます。もう1つの方法は、瞬間接着剤を使用して取りつけることです。ジェルタイプの接着剤をモスに少しだけ垂らし、それを石や流木の表面に押し付け、約10秒間押さえた後に放します。瞬間接着剤を使うと白い接着剤の跡が残りますが、すぐにモスで覆われるでしょう。
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ウィローモスのトリミング方法
モスは小さな断片からでも成長します。水草のようにハサミで切り取り、破片をアミなどでしっかりと取り除きます。残った破片があると、思わぬ場所で成長してしまう可能性があります。これを防ぐために、モスを切り取りながら、同時にホースで吸い取ることがおすすめです。
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コケが生えた場合は?
モスはコケに対して脆弱で、一度生えるとカットすることが難しいです。コケが生えた場合、APT FIX IIを使用して取り除くことができます。
モスを健康に育てるためには、有機廃棄物を除去することが非常に重要です。スポイトを使用して吹きかけ、ゴミが蓄積しないように管理しましょう。
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まとめ
モスは、レイアウトに自然観を演出するだけでなく、石や流木の不自然な部分を隠すのにも使えます。また、エビなどの隠れ家や餌にもなるので、繁殖させたい場合にもおすすめです。ただし、トリミングすると破片が散らばりやすいため、管理が面倒です。