ロタラ・トゥルナデンシスの育て方|栄養の安定と底床管理

2025年6月28日

【2HR Way 水草ガイド】ロタラ・トゥルナデンシスの育て方

ロタラ・トゥルナデンシス

ロタラ・トゥルナデンシス(Rotala tulunadensis)は、
ロタラ属の中でも特に繊細で美しい姿を持つ水草です。

楕円形の緑の葉が密に重なり、強い光では赤みも出る有茎草です。安定した環境で枝分かれし、美しい茂みを作ります。

一方で、この水草はロタラの中でもやや難易度が高く、
水槽環境の安定度を判断する指標になる水草とも言われています。

環境が安定している水槽では非常に美しく成長しますが、
水質や栄養の変動が大きい場合にはうまく育たないことがあります。

この記事では
2HR Wayの考え方をベースにロタラ・トゥルナデンシスの育て方を解説します。


ロタラ・トゥルナデンシスの特徴

ロタラ・トゥルナデンシスは
インド南西部のTulunadu地域に由来するロタラです。

特徴は

・楕円形の葉・光によって変わる色合い・枝分かれしやすい茎

です。

水槽では

中景〜後景

に植えられることが多く、
密度の高いロタラの茂みを作ることができます。


育成環境

ロタラ・トゥルナデンシスを健康に育てるためには
次の環境が理想です。

光量

中程度の光

CO₂

CO₂添加はほぼ必須

水温

22〜28℃

水質

軟水(KH3以下)

この水草は特に
軟水環境で安定して育つ傾向があります。

KHが高い環境では
成長が鈍くなったり葉が崩れることがあります。

そのため
KH3未満の軟水環境が理想的です。


底床の管理(重要)

ロタラ・トゥルナデンシスは
底床の清潔さを強く要求する水草です。

底床に

・有機物
・ゴミ
・デトリタス

が溜まると、
成長が悪くなることがあります。

そのため

・トリミング後の葉を取り除く
・定期的に水換えを行う
・底床を清潔に保つ

といった管理が重要になります。

底床がきれいに保たれている水槽では、
この水草は安定して育つ傾向があります。


栄養管理(2HR Way)

ロタラ・トゥルナデンシスは
栄養値の大きな変動を嫌う水草です。

例えば

・急激な肥料添加
・大きな栄養変化

などがあると
葉が崩れることがあります。

そのため2HR Wayでは

安定した栄養レベルを維持する管理

が重要になります。

低い硝酸塩濃度でも高い濃度でも育成できます。濃度を低くすること自体より、供給と消費の釣り合いを保つことが重要です。

ロタラ・トゥルナデンシス

この水槽は、液体栄養剤 APT EIと栄養系ソイル APT Feastを使用しています。


植え方

ロタラ・トゥルナデンシスは
有茎草の植え方で育てます。

方法は

1. 茎を1本ずつ扱う

2
ピンセットで植える

3. 隣の茎と間隔を空けて植える

ロタラ系は
密植することで
自然な茂みを作ることができます。


トリミング方法

ロタラ・トゥルナデンシスは
トリミングによって形を作る水草です。

放置すると茎が長く伸び、
下葉が枯れることがあります。

そのため
定期的なトリミングが重要です。


伸びた茎を選んで切る

伸びた茎を個別に切り、全体の形を整えます。

一斉にすべての先端を切る場合は注意が必要です。

デニスは、その後に数週間ほど成長が止まる場合があると説明しています。

伸びた茎の上部をカットします。

カットした上部は
そのまま植え直すことで
密度を高くすることができます。


茂みを作るトリミング

ロタラの茂みを作る場合は

・前側の茎を低くカット
・後ろ側を高めに残す

ことで

前低後高の立体的な茂み

を作ることができます。


株のリセット

長期間育てると
株元が弱くなることがあります。

その場合は

・上部をカット
・トップを植え直す

ことで
健康な株を維持できます。


ロタラ・トゥルナデンシスがうまく育たない原因

ロタラ・トゥルナデンシスがうまく育たない場合、
多くは次の原因です。

CO₂不足

CO₂不足になると
成長が止まりやすくなります。


光量不足

光が弱いと
密度の高い茂みになりません。


水の硬度が高い

KHが高い環境では
成長が不安定になることがあります。


底床の汚れ

底床に有機物が溜まると
成長が悪くなることがあります。


2HR Wayの肥料管理

水草水槽では
水槽の状態に応じて肥料を選ぶことが重要です。

魚が多い水槽では
窒素やリンが自然に供給されることがあります。

窒素・リンが十分に供給されているなら、それ以外の栄養を補います。

APT ZEROは窒素・リンを含まず、カリウム、マグネシウム、鉄・微量元素を補います。

関連ページ:APT ZERO 

水草量が多い水槽では
栄養不足になることがあります。

その場合は

APT COMPLETEを使用することで
水草に必要な栄養をバランスよく補給することができます。


まとめ

ロタラ・トゥルナデンシスは
繊細で美しいロタラの茂みを作ることができる水草ですが、
水槽環境の安定性を強く要求する水草です。

育成のポイントは

・CO₂添加
・軟水(KH3未満)
・底床を清潔に保つ

です。

2HR Wayの管理方法で
水槽環境を安定させることで、
ロタラ・トゥルナデンシスの美しい群生を作ることができます。

「低い濃度」と「安定した濃度」は違います

デニスが紹介する例では、毎日1ppm分の硝酸塩を供給し、同じ量を消費すれば、残留濃度が低くても安定します。15ppmを保ちながら供給と消費が釣り合う状態も安定です。一方、毎日4ppmを加えて1ppmしか消費しない場合は、濃度が日々上昇します。数字は仕組みを説明する例で、投与量の推奨値ではありません。

栄養のある底床は水中の濃度を低く保つ管理に役立ちます。ただし、差し戻した直後は根が再生するまで成長が鈍ることがあります。植え直す前には底床表面にたまった汚れを吸い出してください。

参考:デニスの解説(英語)