トニナの育て方
トニナの育て方とトリミングについて説明します。一般的に、トニナは育成が難しいと言われていますが、成功するためにはこの植物が好む環境を理解することが重要です。
以下の情報はデニスの研究結果を基にしています。
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どんな水草?
トニナは、アマゾンのブラックウォーターの川で自生しており、アマゾン川の水は非常に軟水です。この水草は一般的にトニナと呼ばれていますが、後に植物学者によってシンゴナンサス属に分類されました。正確な名前は「シンゴナンサス・マクロカウロン」です。
トニナは成長すると枝分かれする有茎草で、特に中景に適しており、美しい黄緑色の葉を持っています。
トニナにはいくつかの異なる種類があります。その中には、サイズの大きい「マナウス」と、ベレンとサイズは同等ですが、トップがスパイク状の「ラーゴグランデ」という種類が含まれます。これらの種類の育成条件は基本的に同じです。
トニナ・ベレン
左がトニナ・ラーゴグランデ、右がトニナ・マナウス
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トニナの育て方
トニナは水草の中でも育成が難しいとされています。この水草を健康に育てるためにはいくつかの条件が重要です。まず、水質は軟水であること(KHが2以下)が非常に重要です。さらに、環境が安定している必要があります。したがって、水槽を立ち上げたばかりの不安定な期間にトニナを植えるのではなく、ある程度環境が安定(2〜3ヶ月経過)してから植えることをおすすめします。
トニナは、栄養豊富なソイルを使った底床で良く育ちます。この水草は影を好まないため、光がしっかり当たるようにライトを管理することも重要です。また、CO2を添加することは必要ですが、濃度を過度に高くする必要はありません。安定したCO2レベルを維持することで、健康的に育てることができます。
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トニナのトリミング方法
トニナを健康に育てる秘訣の一つは、定期的な植え替えです。上部の部分を10〜15cmにカットし、古くなった下部の草を取り除き、上部を新しく植え替えます。この過程で背が高くなるにつれて自然に枝分かれするので、それらを切り取って新たに植えることができます。
植え替えを行う際には、底床の掃除を行い、必要に応じてソイルを追加するか、固形肥料APT JAZZを使用して栄養素を補給することが重要です。これによって、トニナの成長をサポートし、美しい状態を維持できます。
トニナ・ラーゴグランデは密な茂みを作るのに最適です。
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まとめ
以前はトニナの育成は難しいとされていましたが、現在ではソイルと低いKHの環境を整えることで、比較的簡単に育てることができます。この美しい水草を鑑賞したい方は、ぜひ育成に挑戦してみてください。その美しさに魅了されることでしょう。