おすすめ ろ材とろ過について EP.3
水草水槽におすすめのろ材と設置方法について解説します。ろ材は外部フィルター内で水をクリーンにするために重要な役割を果たしますが、メーカーや形状によって異なる種類があります。ろ材を選ぶ際にどの基準を考慮すべきか、そして外部フィルターにどのように設置すべきかについて説明します。
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生物ろ過とは?
水草水槽では、生体の糞や不健康な水草から有機廃棄物が発生します。この有機廃棄物を分解するのが好気性バクテリアで、水中の酸素を使って有機廃棄物を分解し、アンモニアを硝化作用によって硝酸塩に酸化します。このプロセスを生物ろ過と呼びます。
ろ材は好気性バクテリアが生息する場所であり、バクテリアが住む「コロニー」と言えます。良いろ材は多孔質で水がよく通る性質を持っており、これによってバクテリアが繁殖しやすい環境を提供します。
好気性バクテリアは有機廃棄物を分解する際や、アンモニアを酸化する際に酸素を必要とします。したがって、水中に豊富な酸素がある環境では、バクテリアの働きが活性化され、生物ろ過の効率が向上します。そのため、多孔質かつ水通りが良いろ材は、バクテリアの働きを最大限に活かせる優れたろ材と言えます。
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おすすめのろ材
多孔質でリング形状のため水の流れが良い環境を作れます。下記の図は太平洋セメントさんのHPから引用したものです。
この図からろ材全体に水が良く循環していることがわかります。
外部フィルターの流量が強すぎる場合は、ボール形状のパワーハウスソフトS、またはエーハイムのサブストラットプロを使い水への抵抗を増やして流量を調整することができます。
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化学ろ過について
化学ろ過は、水中に存在する目に見えない有機廃棄物を吸着する効果があります。これにより、生物ろ過の効率を向上させ、コケの発生を抑制することが期待できます。
化学濾過を設置する場所はこちら。
このようにフィルター内の最後の層、細目スポンジの上に設置をします。
ピューリゲンの250mlには袋が付属していないので、こちらがおすすめです。
100mlには袋は付属しています。
ピューリゲンの使用方法については詳しくはこちら
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まとめ
外部フィルターを使って流量を一定に保つことは非常に重要です。水の循環が不安定だと、フィルター内の酸素濃度が低下し、ろ過の効率が低下する可能性があります。そのため、フィルターを定期的に掃除し、流量を安定させることが重要です。
EP.4では、サーフェススキマーとリリィパイプの役割について詳しく解説します。