ピューリゲンの使い方と再生方法
ピューリゲンは有機廃棄物を吸着し、コケの発生を抑制するための再生可能な活性炭です。ピューリゲンを使うことで水槽内の水質を良好に保つことができます。今回は、Seachemのピューリゲンの使い方と再生方法について詳しく解説します。
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Seachemのピューリゲンとは?
水草水槽では、水草の傷んだ葉や生体の排泄物などから目に見えない有機廃棄物が発生します。ピューリゲンはこれらの有機廃棄物を吸着することができます。有機廃棄物はコケの主要な原因と考えられています。ピューリゲンの使用により、水質を向上させ、コケの発生を抑制することが可能です。これらの作用を化学ろ過と言います。
コケが生える原因については、下記の記事を参照ください。
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ピューリゲンが吸着する物質
良く吸着する成分:
ヒ素、漂白剤、塩素、色、染料、過酸化水素、殺虫剤、モノクロラミン、臭気(通常はより大きな有機分子)、 洗浄剤、溶存有機化合物(DOC)、硫化水素、水銀、石鹸、溶剤
それなりに吸着:
複雑な微量元素(有機キレーターによる)、鉄(FE 3+として)、鉛、バナジウム。
吸着が少なく影響がない:
アルカリ性、アンモニア、二酸化炭素、硝酸塩、リン酸塩、カリウム
ピューリゲンの250mlには袋が付属していないので、こちらがおすすめです。
100mlには袋は付属しています。
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ピューリゲンの設置場所は?
外部フィルターの最後の層に設置します。
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ピューリゲンのおすすめ使用量は?
メーカーの推奨量は水槽の水量400ℓに対してピューリゲンを100mlですが、水草水槽では、この量だと少な過ぎる可能性があります。
水草水槽ではレイアウトに流木を使ったり水草も植えます。生体を多く入れてる方もいると思います。
生体の数が少ない場合や岩組レイアウトで流木を使わない、または水草の量が少ない場合はメーカーの推奨量で問題ないかもしれません。しかし、ネイチャースタイルのような水草や流木をたくさん使ったレイアウトや、生体の数が多い水槽では有機廃棄物や、流木からタンニンなどが流出するので規定量だと少な過ぎるかもしれません。
おすすめの推奨量は水量100ℓに対してピューリゲン100mlです。流木を多く使ったレイアウトでは立ち上げ初期はブラックホールと併用すると効果的です。
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ピューリゲンの再生方法
ピューリゲンは始めはクリーム色をしていますが、時間が経つにつれ茶色に変色して行きます。茶色に変色したら吸着力が弱まりますが再生することが可能です。メーカーのHPでは7〜8回再生可能とあります。水槽の環境にもよりますが1回の再生で約半年持ちます。
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再生のやり方
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塩素系漂白剤(ハイターなど)と水を1対1で割りプラスチックの容器に入れます。ピューリゲンが完全に沈むようにして1日漬けおきします。
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翌日、水道水でよく濯いで下さい。次に水道水200mlに対してカルキ抜きを規定量の30倍の量で割りピューリゲンを8時間漬けおきします。
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その後、水道水でよく濯いでフィルター内に戻します。
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使用の際の注意点
ピューリゲンは、魚の薬剤なども吸着する性質があるので、薬剤を使う際にはフィルターから取り出してください。APT FIXはピューリゲンに吸着されないので、安心して使用できます。
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まとめ
ピューリゲンは絶対に必要なものではありませんが、水草水槽では通常、有機廃棄物が増えやすいです。そのため、ピューリゲンを使用することをおすすめします。