水草水槽の管理方法 Estimative Index?
今回は、水草水槽の管理方法である「Estimative Index(EIスタイル)」について説明します。EIは、水草が多く植えられている水槽に適した管理方法です。
この内容は、THE 2HR AQUARISTのデニスによる研究結果に基づいています。
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水草水槽の管理方法 Estimative Index (EIスタイル)とは?
Estimative Index(通称EI)は、アメリカの植物学者トム・バーによって開発された水草水槽の管理方法で、アメリカを中心に広く普及しています。
EIスタイルでは、水中に多くの栄養素を与え、それらを過剰に供給するアプローチを取ります。毎週の50%の水換えを行うことで、栄養素の濃度を調整します。CO2濃度や光の強度など、他の要因が適切な条件である場合、栄養素の過剰供給による水草の栄養不足を防ぐことが目的です。
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EIスタイルはコケの発生リスクが高い?
EIの理論は、水草の健康が重要であり、多くの水草がコケに対抗できるというアイデアに基づいています。コケが生えるのは、水中に多くの栄養素が存在するからではなく、多くの水草がコケとの競争に勝つかどうかにかかっています。健康な水草はコケに対する最も効果的な防御策です。ただし、この方法は日常の清掃や環境の安定性を確保することが非常に重要です。そのため、上級者向けの管理方法と言えます。
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水草水槽をEIスタイルで管理するメリットは?
- 水草の成長スピードを早めることができる。
- より健康に丈夫に育ちます。
- 水中に多量の栄養素を投与するので、根からの栄養素の供給に依存しません。
- ほとんどの水草は底床の栄養素に依存しません。
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EIスタイルのデメリットは?
- 水草の成長が早くなるため、より多くのトリミングが必要になります。
- 多量の栄養素に敏感な水草は、新芽の発育不全を起こす可能性があります。これはKHの高い水槽に当てはまります。(推奨はKH2以下)ロタラ各種は、KHの高い環境で水中に多量の栄養素があることを苦手とする品種です。
- 赤くなるために硝酸塩の制限が必要な水草(ロタラ・ロトンディフォリア 、 H'ra 、コロラタ、ニードリーフ・ルドウィジア 、 ブレビペスなど)は赤く色づきにくくなります。
- 環境が不安定で有機廃棄物が多い、水草が不健康だと、コケの発生リスクが高まります。特にガラス面のコケが生えやすく管理が難しいです。
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まとめ
EIシステムは、ダッチアクアリウムなど水草を多く使ったレイアウトにおすすめの管理方法です。ただし、初心者の方にはやや難しい管理方法です。水草の育成に自信があり、成長を促進させたい場合に挑戦してみる価値があります。でも、まずは基本的な水草のケアをマスターすることから始めることをおすすめします。
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