石や流木の接着方法
今回は、石や流木を水槽内で接着する方法について解説します。レイアウトが崩れる可能性があるため、完成時にこれらを接着しておくことは重要です。そのため、水槽に水を張る前に石や流木を接着することをお勧めします。この記事では、3つの異なる接着方法を紹介します。
今回の情報はTHE 2HR AQUARISTのデニスの研究結果に基づいています。
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レイアウト作成前の準備
流木の剥がれやすい樹皮は、接着剤でしっかり固定するためには、まず取り除く必要があります。また、ほこりが付着した石は軽く洗い流してから乾かします。
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ゼリー状接着剤を使う方法
ゼリー状の接着剤は、小さな流木を接着する際に適しています。接着面が少ないとすぐに剥がれる可能性があるため、潰したソイルや木材の粉などを使用して隙間を埋めることができます。接着後、わずか数分で硬化し、水の中に入れると白くなります。水をかけても硬化するため、流木や石に水草を接着する際にも使用できます。
流木に接着剤を塗り、固まるまで数分間手で押さえます。
流木を分解すると、接着剤の跡がわずかに残ることがあります。
ゼリー状の接着剤は、小さなパーツを接着するのに適しています。接着剤が十分に固まるまでには、通常5~15分かかります。
このレイアウトでは、小さな部品にはゼリー状の接着剤を使用し、大きな石や流木には液状の接着剤と補助剤を使用しています。
ゼリー状の接着剤は、このレイアウトで水草を流木に固定する際にも使用されています。
この手法は、インドネシアで開発されました。液状の接着剤を補助剤やキッチンペーパーに垂らすと、素材が瞬時に硬化します。凹凸のある表面でも簡単に接着できる特長があります。固定したい素材の間に補助剤を押し込んでから接着剤を垂らすと、煙が出て硬化します。
この方法の欠点は、レイアウトを分解する際に接着剤を使用した面に跡が残ることです。また、不快なガスが発生するため、換気の良い場所で使用する必要があります。水に入れると白い跡が残るため、一部のアクアリストは潰したソイルを表面にこすりつけて白い跡を隠します。液体接着剤はゼリー状の接着剤よりも速く硬化します。
補助剤を挟み、液状接着剤を垂らします。すぐに化学反応が起こり、数秒で固まります。接着面が白くなるため、目立たない角度で使用するか、モスで覆うのが最適です。一部のアクアリストは潰したソイルをこすりつけて跡を隠します。
わずか数秒で硬化します。接着剤の跡を上手に隠すことができました。隠しきれない部分は後でモスで覆います。
エポキシパテは2つの異なる化学成分から成り立っており、石や流木を接着するためにこれらを混ぜてこねます。硬化力は非常に強力で、特に石の接着に適しています。その粘土状の性質から、形の異なる素材同士でもしっかりと接着することができます。
硬化には時間がかかりますが、濡れていても硬化します。約10分で固まり、完全に硬化するまでにはそれ以上の時間がかかります。素材に大きな重量がかからない場合、10~15分後には作業が可能です。
欠点としては、接着部分に跡が残ることがあります。また、エポキシパテは大量に使用するとコストがかかります。
手で混ぜて練ると硬化が始まります。
隙間を埋めることができるため、ゼリー状の接着剤では難しい凹凸などにも利用できます。接着面積が増えると、より強力に引っ付きます。接着剤が完全に硬化するまでには約1時間かかります。
接着面が目立つため、見えない角度で使用するか、モスで覆うことが必要です。エポキシパテは素材にしっかりと引っ付くため、剥がすのが難しいです。
このレイアウトはエポキシパテを使用して作成しました。
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まとめ
石や流木を接着する方法はさまざまです。レイアウトに合った方法を選んで素材を確実に固定しましょう。特に浮きやすい流木は石でしっかりと固定することで、水を張ってからレイアウトが崩れることを防ぐことができます。