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水草水槽で過剰な栄養素はコケ類の発生原因となるのか?

今回は水草水槽で過剰な栄養素はコケ類の発生原因となるのか?について解説します。多くのアクアリストは水槽内の過剰な栄養素がコケを発生させると考えています。その考えは本当に正しいのでしょうか?

今回の情報はTHE 2HR AQUARISTのデニスの研究結果に基づいています。

THE 2HR AQUARIST Dennis Wong

  • 水草水槽で過剰な栄養素はコケ類の発生原因となるのか?

コケ類が成長するには水草と同じように栄養素を必要とします。多くのアクアリストは水中に多量の栄養素があると、コケ類がより簡単に生えると考えています。しかし、それは栄養素の種類によって異なります。すべての栄養素がコケ類に同じ影響を与えるわけではありません。

例えば、水槽に100ppmのカルシウムまたはカリウムを添加しても、コケの成長にはほとんど影響がありません。しかし、わずかなアンモニアが水中に存在すると、コケが繁殖しやすくなる可能性があります。そのため、バクテリアが十分に成熟したフィルターシステムは、コケの発生を抑制するのに役立ちます。

他にも、硝酸塩、リン酸塩、鉄などの過剰な添加も、多くのアクアリストによって、コケ類の増加を招く要因とされています。水中に栄養分が過剰に存在すると、コケ類と水草の両方が迅速に成長します。コケ類は、水草と比べて成長に必要な栄養分がはるかに少ないため、水草に必要な栄養分が不足すると、水草の葉が劣化し始めます。劣化した葉から放出される有機廃棄物は、コケ類の繁殖を促進します。これが古い葉にコケ類が発生し、水草の健全な成長を妨げる一般的な理由です。逆に、健康な水草はコケ類に対する抵抗力を持っています。健康な水草で満たされた水槽は、水槽を立ち上げた初期段階でのコケ類の増加を防ぐ優れた方法です。

  • 焦点を当てるべきは栄養素ではなく水草の健康

水草が健康に成長するためには、最低限必要な栄養素を投与することが必要であり、その量が多いか少ないかにかかわらず、重要です。健康な水草は一般的にコケ類に対して耐性を持っており、この原則はあらゆる水槽に適用されます。

健康な水草が満ち溢れた水槽では、水中の栄養素濃度を高いレベルで維持することが可能です。これはトム・バーのEIシステムによって実証されており、EIシステムでは週間を通じて栄養素の濃度が高いまま維持されます。水草は通常、水中のすべての栄養素を消費しきることはありません。

水槽 コケ 原因

トム・バーの水槽は、水中に十分な栄養素が存在していても、コケ類が発生しないことを示しています。これを実現するためには、水草の健康状態と水槽の清潔さが非常に重要です。

  • すべての水草水槽で高濃度の栄養素が必要か?

もちろん違います。トム・バーの水槽のように多くの水草が植えられている場合、水草が優勢であり、そのためコケ類に対して非常に耐性があります。水草が少ない水槽に大量の肥料を添加すると、環境が不安定になる可能性があります。これにより、コケ類の発生リスクが高まり、高濃度の栄養素の影響でコケ類が急速に増殖することがあります。

水槽のガラス面によく見られるほこり状のコケは、通常、水槽が十分に成熟していないか、水草の量が不足している場合に頻繁に発生します。これらの水槽では、水中の栄養素が不足している水槽よりもコケ類の問題がより深刻になる可能性があります。

  • 水草の量とコケの関係性

水槽 コケ 原因

岩組スタイルや砂利と石を多く使用した水槽のレイアウトでは、通常、多くの有茎草が植えられた水槽と比較して、必要な栄養素の量が少なくなります。さらに、これらのレイアウトにはコケ類に対抗するための多くの水草が存在しないため、コケ類が優勢になりやすいです。そのため、こうしたレイアウトでは適切な肥料の投与と定期的なメンテナンスが非常に重要です。このスタイルの水槽はシンプルで簡単に見えるかもしれませんが、実際には水草の多い水槽と比較して、日々の管理と栄養素のバランスを調整するためにより多くの経験が必要です。このスタイルの水槽に大量の肥料を投与すると、環境が不安定になる可能性があるため、それはお勧めしません。

水槽 コケ 原因

このような水槽レイアウトでは、栄養豊富なソイルを使用し、水中の硝酸塩とリン酸塩の濃度を低く保つことを重視し、水草は主に底床に植えられています。これは、ほこり状のコケやスポット状のコケが最小限になるようにするためのアプローチです。

  • まとめ

水槽内でコケが発生した場合、液体肥料の投与を中止したり、環境を急激に変化させるのではなく、水草の健康に焦点を当てることが大切です。不健康な葉を取り除き、水槽内に蓄積した有機廃棄物を可能な限り取り除きましょう。また、環境が安定するまでライトの光量を下げるのも効果的な方法です。

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