アヌビアスの育て方
今回はアヌビアスの育て方とトリミングについても解説します。アヌビアスの育て方には誤った情報が多く存在します。正しい知識を身につけることで、水槽内での健康を長期間維持することが可能です。ぜひ最後まで読んでみてください。
今回の情報はTHE 2HR AQUARISTのデニスの研究結果に基づいています。
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どんな水草
アヌビアスは、水草水槽では非常に人気があります。その名前はエジプトの神であるアヌビスに由来しており、冥界の国の支配者を表しています。アヌビアスはアフリカが発祥で、さまざまな品種が存在します。
アヌビアス・ナナプチは小型の品種です。CO2を添加せずに育てると、CO2を添加した場合よりもわずかに小さく成長します。
ホワイトプチは、とても小さい斑入りの白いアヌビアスです。
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アヌビアスの育て方
アヌビアスのさまざまな品種は、丈夫で育てやすい水草です。低光環境でも育ち、水質にもあまり神経質ではありません。ただし、コケを抑え、長期間健康を維持するには安定した環境が必要です。
小型の品種、例えばアヌビアス・ナナプチはより繊細で、斑入りのものはさらにデリケートです。
他の水草と同様に、アヌビアスもきれいな水を好みます。水槽内の有機廃棄物が少ない状態を好み、有機物が多いとコケが生えやすくなります。
石や流木に取り付けることができ、底床に植える必要はありません。底床に埋めると根茎が腐敗する可能性があるため、根茎が埋まらないようにするとソイルに根を下ろして栄養素を吸収することができます。
土に埋めて育てたアヌビアス・バルテリー
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アヌビアスにCO2添加は必要?
CO2を添加しなくても育てることができますが、CO2を添加するとコケに強くなり、成長も早くなります。アヌビアスは他の水草に比べて栄養素の要求が少ないですが、長期間健康を維持するには安定した液体肥料の投与が必要です。古い葉の早い劣化や黄色く変色した葉は、栄養不足の兆候かもしれません。
生体が多い水槽には、窒素とリンが含まれていないAPT ZEROが適しています。生体が少ない水槽にはオールインワンの液体肥料APT COMPLETEがおすすめです。
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アヌビアスは高光量が苦手?
アクアリストの中には、アヌビアスを含む陰性水草は光量が強すぎると葉焼けなどのダメージを受けると考える人が多いです。これらの水草は、日陰(光が弱い場所)から急に光が強い場所に移されると、ストレスを感じることがあります。特に水草が本来の健康な状態でない場合、葉にダメージを与える可能性があります。しかし、水槽の環境が良好であれば、ほとんどの陰性水草は高光量にも適応できます。
一般に、多くの陰性水草は低光量での育成が簡単で、コケの発生リスクも低減します。低光量の環境では栄養素やCO2の要求量も少なくなる傾向があります。
光量について詳しくは下記の記事を参照ください。
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コケの対策
水流が直接当たる場所では、黒ひげコケが生えやすくなります。できるだけフィルターの排水口から離して配置してください。生えてしまった黒ひげコケには、生体や水草にやさしいAPT FIXがおすすめです。APT FIXはアヌビアスの葉に斑点状のコケが生えた場合にも効果的です。
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活着方法
石や流木に水草を取り付ける方法は主に3つあります。最も簡単な方法は、石や流木の割れ目に水草を挟むことです。他の方法としては、釣り糸や綿糸を使って石や流木の表面に巻きつける方法があります。また、瞬間接着剤を利用する方法もあります。ジェル状の接着剤を水草に少量垂らし、それを石や流木に押し付けて約10秒保持した後、離します。瞬間接着剤を使用すると初めは白い跡が残りますが、すぐに水草に覆われて見えなくなります。
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トリミング方法
枯れた葉は切り取りましょう。これにより、スペースが生まれ、新芽の展開を促進できます。また、根茎が過度に成長した場合は、ハサミを使って分離することもできます。
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アヌビアスを購入する際の注意
黄ばんだ葉や柔らかく、どろどろした葉は避けてください。水中で育てられた場合でも、葉の硬さが重要です。アヌビアスの種類は丈夫な水草であるため、古いものか見た目で判断するのが難しい場合もあります。代わりに、色の濃い葉を選ぶようにしましょう。
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まとめ
アヌビアスにはさまざまな種類があり、その多様性がとても面白いですね。特に白い班入りのアヌビアスは珍しく、一度は育ててみたい水草の一つです!