おすすめの外部フィルター EP.2
水草水槽におすすめの外部フィルターと掃除方法について解説します。外部フィルターは水草水槽の重要な要素であり、水をろ過するだけでなく水流を調整する役割も担っています。
以下はデニスの研究結果に基づく情報です。
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外部フィルターの仕組み
外部フィルターの中の構造を見てみましょう。
外部フィルターは水槽内の水をろ過して水槽内に水流を起こします。その仕組みは以下の通りです。
物理ろ過層:吸い込まれた水は物理ろ過層に通されます。ここでは粗めのスポンジなどが使われ、大きなゴミや浮遊物を取り除きます。
生物ろ過槽:次に、生物ろ過槽に移ります。この槽では好気性バクテリアが生息し、水中の有機廃棄物やアンモニアを硝化作用によって硝酸に酸化します。これによって水を浄化します。
再び物理ろ過層:最後に、水は再び物理ろ過層に通され、より微細なゴミや微粒子が取り除かれます。そしてクリーンな水が水槽に戻されます。
また、科学濾過を用いて目に見えない有機廃棄物を吸着させる方法もあります。
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外部フィルターの掃除方法
水草水槽を管理する際に避けられないのが、日々のお手入れです。 ほとんどの人が、掃除には時間を掛けたくないと感じることでしょう。 特に外部フィルターの掃除は、非常に手間がかかります。
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物理ろ過槽の掃除
外部フィルターのメンテナンスについて簡単に説明します。
外部フィルターには、粗目スポンジと細目スポンジなどが使われています。これらのスポンジは定期的に掃除する必要があります。
粗目スポンジには大きなゴミや浮遊物が詰まりやすいので、定期的に取り外してゴミを取り除きます。これによって流量が低下するのを防ぎます。
細目スポンジは目詰まりしやすいので、こちらも定期的に確認して清掃します。流量が低下するとコケの発生リスクが高まるため、注意が必要です。
外部フィルターの流量を安定させることは非常に重要です。定期的なメンテナンスを行い、フィルターの効率を維持しましょう。
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生物ろ過槽の掃除
生物ろ過槽内のろ材は、水の汚れが蓄積してきた際に掃除が必要ですが、頻繁に掃除するとろ材内のバクテリアコロニーが影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
ろ材の掃除方法は、水槽から取り出した水や、浄水器を通した水をバケツなどに溜めて、ろ材を軽く揺すります。ろ材を激しく揺するとバクテリアコロニーに損傷を与える可能性があるため注意が必要です。
また、外部フィルターのインペラー部分やホースも汚れが付着しやすいので、定期的に清掃することが重要です。これらの部分の汚れも流量の低下を引き起こす可能性があります。ゴムの部分にワセリンを塗ることで劣化を防ぐことができます。外部フィルターのメンテナンスを適切に行い、水質を維持しましょう。
外部フィルターのメンテナンス方法について、詳しくは下記の記事を参照ください。
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おすすめの外部フィルター
外部フィルターはメンテナンス性に優れたものがおすすめです。
Oase フィルトスマート60 (流量150ℓ~170ℓ)
Oase バイオマスター250 (流量520ℓ~600ℓ)
EHEIM エコ コンフォート2234(流量500〜550ℓ)
エコ コンフォートにはプレフィルターも必要です。
EHEIM プロフェッショナル4 2271(流量1000〜1150ℓ)
上記の外部フィルターは、物理ろ過層を行うスポンジが簡単に取り外せ、ろ材を収納するカゴも備えているため、非常に便利です。外部フィルターの推奨流量は、水槽の水量の約6〜10倍とされています。適切な流量を維持することで、水草水槽の水質を効果的に維持しましょう。
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まとめ
外部フィルター内では、好気性バクテリアが酸素を必要とします。水中に豊富な酸素が含まれていると、バクテリアの活動が活発になります。酸素が飽和した状態を保つことは、バクテリアにとって有益です。つまり、外部フィルター内の酸素濃度を高く保つことが重要です。
EP.3では、濾過について詳しく説明します。