水草水槽におすすめPHモニター EP.7
今回は、水草水槽におすすめのPHモニターについて詳しく説明します。PHモニターを水草水槽で使用する必要性に疑問を持つ方もいるかもしれませんが、実際には水草水槽でのPHモニターの使用は非常に重要です。その理由について説明します。
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なぜ水草水槽にPHモニターがおすすめ?
水草水槽では、PHを常に測定することがおすすめされます。その理由は以下の2つです。
- ライトが点灯している間、CO2の濃度が適正かどうかを確認できます。
- ライトが消灯してからも酸素濃度が適切に維持されているかを確認できます。
これらの情報は水草水槽の健康と管理に重要です。
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CO2濃度について
水草水槽では、照明が点灯している間にCO2濃度を35ppmに安定させることがおすすめされます。
PHを常にモニターすることによって、CO2濃度が適正かどうかを予測できます。例えば、CO2を添加しているのにPHが下がらない場合、CO2機器にトラブルがある可能性が考えられます。逆にPHが急激に下がる場合、外部フィルターが目詰まりして流量が低下している可能性や、水面に油膜が形成されている可能性などが考えられます。 PHのモニタリングは水草水槽の問題を早期に発見し、適切な対策を取るために非常に役立ちます。
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酸素濃度について
水草水槽では酸素濃度を高く維持する必要があります。簡単に説明すると、水草はライトが点灯している間に水中のCO2を吸収し、同時に酸素を生成します(光合成)。一方、ライトが消灯すると水草は水中の酸素を吸収します。また、生体やバクテリアも常に水中の酸素を必要とします。
これらの理由から、水草水槽では24時間酸素濃度を高く維持する必要があることが分かります。夜間にエアレーションを行うことがおすすめされていますが、2HR Wayではエアレーションポンプは必要ありません。サーフェイススキマーとリリィパイプを使用して適切な水流を確保すれば、酸素濃度は常に高く安定します。
PHを常にモニターすると、CO2の添加終了後にPHが徐々に上昇していくことが分かります。通常はPHの上昇は安定していますが、ある日、PHの上昇が通常よりも低い場合、外部フィルターの流量低下や水面に油膜などの問題が考えられます。
PHのモニタリングを継続することで、問題が発生した際に早期に気づき、対処することができます。水草水槽の管理に慣れていない初心者にとっては、PHモニターは必要なアイテムと言えます。
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まとめ
必要な機材が揃ったら、次は水草水槽の新規立ち上げに進みます。次回からは2HR Wayの立ち上げから日々の管理方法までを紹介します。