水草水槽に6500Kのライトは最適か?
水草水槽において、適切なライトを選ぶ際の基準について解説します。この情報は、THE 2HR AQUARISTのデニスによる研究結果に基づいています。
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ライトの値、K(ケルビン)とは?
多くのアクアリストが6500Kが最適だと考えるのは、これが光合成に最適なケルビン値であると信じているからです。ただし、ケルビン値は光の色合いを示すだけであり、水草の成長に直接関連しているわけではありません。これは光が暖かいオレンジ色か冷たい青色がかった色かを表すものです。
水草の成長に適しているかどうかを判断するには、ケルビン値ではなく、Par値(光合成有効放射)やスペクトルを確認することが必要です。Par値は光の有用なエネルギーを示し、スペクトルはライトがどの波長を放射しているかを示します。これらの情報が水草が必要とする条件を満たしているかどうかを判断する上で重要です。
Par値(光合成有効放射)とスペクトルについての詳細な解説は、以下の記事を参照ください。
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水草水槽に6500Kのライトは最適か?
6500Kの値だけでは、光の強度や正確なスペクトルについてはわかりません。また、ケルビンが太陽光と同じスペクトルを持っているわけでもありません。
デニスが使用した中で最適だと感じたライトのケルビン値は3600Kであり、記事の表紙の写真には4200Kのライトが使用されています。これらの写真を見ることで、異なるケルビン値のライトを使用した水槽での水草の成長状況を観察できます。
3600Kのライト
4200Kのライト
12000Kのライト
12000Kのライト
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まとめ
水草の育成に適した光を評価する際には、PAR値が重要です。PAR値は、光合成に寄与する有効な光の強さを示します。また、好ましいスペクトルの光を使用することで、視覚的な演色性が向上するだけでなく、水草の色素沈着や成長の形態にも良い影響を与えることがあります。これらの重要な指標は、単にケルビン値から導き出すことはできません。