水草を赤くする方法
水草を赤くする方法についてお話しします。ロタラ・ハラやインディカなど、一部の水草がなかなか赤くならないことにお困りの方もいるかもしれません。しかし、この記事を最後まで読んでいただければ、水草を赤くするための方法が理解できると思います。
今回の情報は、THE 2HR AQUARISTのデニスさんの研究結果に基づいています。
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水草が赤くなる条件
- 健康状態が良好(CO2添加は必須)
- 青と赤の波長の強いライト(RGBライト)
- 水草の種類によっては水中の窒素(硝酸塩)の制限が必要
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1. 健康状態が良好
水草の健康は非常に重要です。適切な水流やガス交換、酸素濃度とCO2濃度の管理、そして定期的な清掃と液体肥料の供給を行うことで、水草の健康状態を維持しましょう。
水草が健康であれば、タイガーロータスやルドウィジア・スーパーレッドなどは赤くなりやすくなります。さらに、光の強度を増加させると、その色合いがより鮮やかになります。
2. 青と赤の波長の強いライト
青い波長が強い白色LEDでも水草を育てることはできますが、水草をより赤くするためには赤いスペクトルが重要です。ロタラ・マクランドラ、アルテルナンテラ・レインキー、プロセルピナカ・パルストリスキューバ、クリプトコリネ・フラミンゴ、エキノドルス・ルビンなどの水草は、強力な光があるほど赤く色づきやすくなります。
ただし、光量を強化すれば水草は赤くなりやすくなりますが、同時にコケの発生リスクも高まります。水草を赤くすることにこだわる前に、水槽内の環境を安定させ、水草を健康に育てることが最優先です。なぜなら、不健康な水草はコケの発生を促進します。水槽内で有機廃棄物が蓄積しないように、定期的な清掃を行い、水質を維持することも非常に重要です。
3. 水草の種類によって水中の窒素の制限が必要
一部の水草は窒素(硝酸塩)の制限が必要です。水中の窒素濃度を制限することで、これらの水草はより赤く色づきます。ロタラ・ロトンディフォリア(ハラやインディカ)、ニードルリーフ・ルドウィジア、ルドウィジア・ブレビペス、ハイグロフィラ・アラグアイア、ハイグロフィラ・ピンナティフィダなどは、水中の窒素分が豊富にあるとあまり赤く色づかない傾向があります。したがって、これらの水草を赤くしたい場合は水中の窒素濃度を制御することが大切です。
ロタラ・ハラの例を見てみましょう。左の画像では、水中の窒素を制限した結果、色が変化していることが分かります。右の画像は窒素を0ppmで管理した場合のものです。窒素をこの程度まで制限すると、他の水草が窒素不足に陥る可能性があるため、慎重に管理する必要があります。
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水草を赤くするのに鉄分の添加は必要?
結論、必要ありません。
当時のアクアリストは、鉄分を含む液体肥料を投与することで水草の健康が改善し、赤い水草の色がより鮮やかになることに気づきました。ただし、鉄分は多くの場合、ソイルにも含まれており、ほとんどの液体肥料にはかなりの鉄分が含まれています。そのため、現在では鉄分が不足することはほとんどありません。
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まとめ
デニスの研究結果を参考に水草を美しく健康に、そしてより赤くすることに是非チャレンジしてみて下さい!